Dr.ふじわらブログ- 矯正 -

矯正と虫歯の治療の違い。

2015年11月03日

矯正を希望される方には、「虫歯と同じく早く治療すれば早く安く終わる。」
という考えが少なからずあると思います。

虫歯はもともと口の中に菌がいてそれが食べ物を栄養にして酸を出して溶かすのが虫歯の成り立ちです。
だから、小さいうちに治療するのですが、
矯正に関しては早くから治療できない場合があります。

特に低年齢では個人差が大きいので、できる子、できない子が必ずいます。また、親のかかわりも出てくるので
子供がせっかく作った矯正装置をつけなければ単なるお金の無駄遣いです。

また高学年でも本人がしたいという気持ちがなければ続きません。

また、低学年で矯正をし、歯並びが改善されたとしても、その後の歯の生え方、顎の成長の具合で
再治療が必要な場合が出てきます。

だから、早くからすればいいというものではありません。

ただ、中には「もっと早く来てくれたら数か月で終わったのでに。」という症例もあるので
定期健診に来ることは大切です。子供は三か月、長くても半年経つと口腔内がかなり変わる
事があります。

矯正治療を行う時期について

2014年08月26日

最近、よく聞かれるのが、「矯正をいつ始めたらよいか」という質問です。

簡単に言えば「その人による」というしかお答えできないのですが
ちょっと乱暴なので
もう少し詳しくお話ししますと

虫歯の治療と違って早期発見早期治療するのが良いというわけではありません。

みなさんが良くご存じの歯に金具をつける矯正は前歯の上下が四本生えてきてから
するのが一般的です。

反対咬合に使うムーシールドや床矯正などの取り外しのきく装置をなどは比較的低年齢から
しますが、すべての人に適用できません。

前歯が四本生えていなくても捻転歯(ねじれて生えてきた歯)などは早く治療した方が良いのですが
後から生えてくる永久歯が生えるスペースがない場合は後から別の矯正治療が必要になります。

乳歯と言えどしっかり根っこが残っている歯を抜くこともあります。

他にも色々理由がありますが、保険が一切きかない自費の治療になるので
個別の話し合いが大切なので「人によりかわる」のです。

あと、矯正治療は100人いれば100通りのやり方があります。
セカンドオピニオン、サードオピニオンをされる場合は費用だけでなく、治療内容も把握しておいてください。

「近いから」「安いから」というのはもっとも愚かな選択です。