近年、感染症に対する社会的認識が高まり、医院内での感染リスクを減らすため、滅菌洗浄器を稼働させ、患者様ひとりひとりに対して 安全に治療を受けて頂けるよう 管理しています。
ヨーロッパ規格EN13060では、クラスB、クラスS、クラスNと3つの滅菌サイクルの等級がありますが、クラスBは最も高い等級になります。
血液や体液が付く器具は様々な形がありますが、クラスBでは、中空のものや包装されている器具でも充分に滅菌することが可能です。
患者さまもスタッフにも安心できる治療環境を整えられるよう、器具の滅菌にも徹底した配慮を行っております。
当院では使い捨ての器具以外、ドイツのMiele&Cie.KG社製のジェット ウォッシャーで医療器具を洗浄しております。今までの洗浄機や手洗いでは難しかった複雑な構造を持った歯科器具もポンプから発生する水流で、付着した汚れを徹底的に洗浄します。
ミーレにはVario TDというシステムが搭載されており、血液や唾液といったタンパク質が凝固しない55℃の温水で効果的に洗浄を行います。その後、弱アルカリ性の専用洗浄剤で洗浄、すすぎを行いすべての汚染を効果的に落とします。洗浄の最終工程では93℃で除菌を行なっています。除菌後の器具はClass Bのオートクレーブ(上記に記載)を用いて滅菌をします。
従来の手洗い洗浄より、ミーレを使うことで、高いレベルで均一に洗浄することができるようになりました。また、手洗いを避けることによって、医療従事者を怪我や怪我による感染から守り、より安全な医療環境作りにも努めています。
唾液で「歯の健康」「歯ぐきの健康」「口腔清潔度」が一目でわかります。
位相差顕微鏡とは、患者さまの口腔内の歯周病菌を観察する顕微鏡になります。
お口の中には清潔に見えても数百種類の細菌が生息しています。
この細菌が歯周病や虫歯などの原因となります。
当院ではこれらの歯周病菌を、患者さんにも見ていただきながらお口の中の環境改善に役立てています。