Dr.ふじわらブログ

歯のエックス線について その二

2011年06月22日

前回のブログで病院施設のX線装置はスイッチを入れない限り、X線は発生しない。
鉛で囲まれているため、漏れることはない。万が一漏れても数メートルで自然放射線以下の弱さに
なるという事をお話しました。

それに付け加えてX線装置の中に放射性物質が入っていないので放射性ヨウ素や
セシウムも出ることはありません。

それでは歯科で撮るレントゲン写真で被爆することはあるのでしょうか?
人は自然界で年間平均2・4ミリシーベルト位浴びています。
お口全体を取るパノラマ写真一枚当たり0.043ミリシーベルトです。
一部分を撮るデンタル写真は0.029ミリシーベルトです。
X線をあびて皮膚が赤くなったり毛髪が抜ける障害がおこる量は5000ミリシーベルトなので
5000÷0.029=172414

つまり、十七万枚も撮影しないとそのような障害は起こりません。
現実にはあり得ない話なのでどうぞ安心して検査を受けて下さい。

歯のエックス線について その一

2011年06月21日

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原発事故があってから、目に見えないもの、仕組みが
分かっていないものだけに
放射線について敏感になっています。

ここでは歯科限定で放射線について説明したいと思います。
まず、歯科限定と書きましたが、放射線についての基本的な知識について
説明したいと思います。

よく混同されがちですが放射線と放射能は違います。
放射線は放射性物質から出る光線の事で、X線以外にも、アルファ線、ガンマ線などいろいろな種類があります。
放射能とは放射線を出して別の物質に変わりやすい性質や能力の事をさします。
そして、放射能を持つ物質、例えばウランやラジウムなどをを放射性物質と言います。

また、最近、よく耳にする「ベクレル(Bq)」「シーベルト(Sv)」ですが
ベクレルは放射能の強さの単位でどれ位の放射線を出す能力があるかを表します。
シーベルトは人の体が放射線によってどれだけの影響を受けたかを表す単位です。

そこまで心配される方はいませんが、病院のX線室はX線が漏れないように
部屋そのものが鉛で覆われた構造になっています。
のぞき窓のガラスの部分も普通のガラスではなく鉛入りの特別なガラスです。
また、スイッチを押さない限りX線は出ませんし、万が一漏れたとしても5メートルも離れれば
自然放射線以下の弱さになりますので心配いりません。

次回は歯の写真は何枚も取ってもいいの?です。

口の中の聞きなれない病気その一

2011年06月17日

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歯の治療を行っている途中で上あごの中央にに腫れができたので
ゴム製の針を入れてレントゲン写真を取りました。

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明らかに歯とは違う部位に腫れがありました。
これは鼻口蓋管嚢胞というもので、その名のとおり、鼻口蓋管の残存上皮に由来する嚢胞です。

嚢胞の発生部位により、前歯部の歯肉唇移行部に腫脹をきたすものと、口蓋に腫脹をきたすものがありますが、小さいものでは無症状です。X線撮影で偶然発見されることも多いですが、感染によりその存在に気付くこともあります。

単純X線撮影で診断は容易です。治療は、通常は全摘出手術が行われます。
残念ながら自然に消えることはなく、しだいに大きくなって感染を伴うと顔面の腫脹をきたしたりすることが多いものです。全摘出できれば予後は良好で、再発することはありません。また、日常生活で特に気をつけることはありません。
術後一週間程度で腫れはひき、抜糸することが可能です。

スタッフ矯正日記 1

2011年06月03日

スタッフの矯正を始めました。
なかなかの叢生です。

上下左右、犬歯の後ろの歯を一本ずつ抜いてできた隙間に犬歯を移動させます。

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移動しただけで、前歯も自然に動き、歯の重なりがとけて来ます。

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重なりがとけてきたのでブラケットをつけることができました。
上はもう少し犬歯の移動が必要です。

診療所をクリーニングしました。

2011年06月03日

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ふじわら歯科クリニックでは器具、機材の滅菌にこだわっていますが、
診療所もプロの手をお借りして定期的にクリーニングをしています。

普段からから気を付けてはいますが、なかなか我々だけでは
行き届きません。

この日も半日かけてしてもらいました。
まるで、オープンしたてのようにピカピカになりました。